社内翻訳者の悩みと苦労

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こんにちは!さんななです。

 

社内翻訳者ならではの悩みや苦労についてご紹介します。

社内翻訳をしていると、原文作成者にすぐに質問出来る。フィードバックをもらえる。といったメリットがありますが、ちょっと大変なこともあります。

私個人の体験ですが、社内翻訳ってこんな感じなのかと知ってもらえたらうれしいです。

 

英語力に自信ありの技術者との戦い

 

一番大変だと感じることは、英語力に自信ありの技術者からのツッコミにどう対応するかという事です。

私の会社では翻訳が完成するとまず、作成者である技術者にチェックをお願いします。

技術者の中には駐在経験があったり、英語学習者であったりとパターンは様々ですが、英語力が高い方がいます。

そういう方たちのツッコミはかなり激しいです。

彼らから返却されてくるファイルを開くときはちょっとドキドキします。

「さぁ、今日はどれだけコメントをつけてるかな?」と開くわけですが、ワード一面に広がる大量のコメントを見ると「あぁ・・」と心の声が漏れます。

明らかな間違いや専門用語の指摘なら良いのですが、根拠のなさげな指摘があまりにも多いと「なんで???」と思ってしまいます。

時には「こうやって書いてください」と提示されたものが明らかに機械翻訳だったりすると落ち込みます。

機械翻訳は直訳なので、作成者の意図が過不足なく詰め込まれているわけですからね。

彼らにとっては読みやすさよりもそちらの方が重要なのだと納得します。こういうときは意訳しすぎたかなと反省します。

ちょっと違うかなと思っても、2、3回やり取りして納得してもらえなかったら原文作成者の思いに寄り添うという事で、指示通りの修正しています。

 

過信は危険です

 

相手の英語力が高いと言っても、私が翻訳担当なわけだし英語力だって私の方が上よ!なんて思っていては痛い目に合います。

20代の頃、とある管理職の方に「ここはこう書いて」とメールで指示された文章に文法的な誤りがあったので、「間違ってますよ」と指摘してしまいました。

はい、怒られました。他の人がCCに入っているメールで平社員の私が部長に物申すべきではないと課長に言われ、すぐに謝罪に行きました。

それ以来、「間違っていますよ。」とは言わずに代わりの訳文を何パターンか提示してその中から選んでもらうようにしています。

元はと言えば私が書いた訳文が悪いので、真摯に受け止めなくてはなりませんね。

また、技術者からの意見として、「翻訳者に指摘するとムッとされる」なんて話もよく聞きます。

実際、私も同じような話をされたことがあります。(私のことを言っていたのではなかったと思いたい)

気持ちはよくわかりますが、そのせいで指摘してもらえなくなったらもったいないのでその点も気を付けないといけないですね。

 

信頼してもらえるようになるには?

 

英語力の高い方とは仲良くなってしまうのが一番良いと思います。

彼らも英語大好きなわけですから、ちょっとした英語の相談や技術の疑問を投げかけると快く対応してくれます。

基本的に技術者は真面目な方が多いので邪険にされるという事は少ないと思います。

以前、電話でしかやり取りの無かった厳しめな技術者に挨拶に行ったとき、「いつも丁寧にみてくださりありがとうございます!」と伝えたらそれ以後かなり優しくなりました。

今の会社にはもう10年もいてほとんどの人が知り合いですが、新しい人とお仕事する時は信頼してもらえるよう気を付けています。

 

その他、社内翻訳者の苦労やメリットたくさんあるので別途書きたいと思います。

参考になればうれしいです。

読んでいただきありがとうございました。

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