今日は翻訳(英訳)にセンスは必要なのか?について、技術翻訳(英訳)の経験から感じたことを書きたいと思います。
翻訳のセンスがある人っていますよね。
そして自分にセンスがあるのかどうかというのは、とても気になるところだと思います。
翻訳の勉強を始めたばかりの頃は、日本語を英語にするセンスなんてあるの?いらないのでは?なんて思っていました。
そんな思いを打ち砕かれたのが、翻訳を始めた頃に通っていた翻訳学校。
私が通っていた語学学校の技術翻訳コースは開講したばかりで、初学者しかいなかったのですが、その中でもセンスの光るクラスメイトがいました。
他のクラスメイトも英語力が高い方ばかりだったのですが、彼は動詞の選び方、構文すべてが光っていました。
彼の訳文は先生の想定解答とほぼ同じなので、ちょっとしたミスを直されるだけで済みます。
一方、普通の生徒(私です)は動詞どころか主語選びから間違えています。
日本語に引っ張られてとんでもなく長い主語を作り出し、Top heavyだね。と言われ、「〇〇を実行」が出てきたら条件反射でperform 〇〇と訳し、先生から✕をもらいます。
自分のセンスの無さは痛いくらいに感じていましたが、幸いなことに?最初はほとんどのクラスメイトがそんな感じでした。
そして、学校に1年間通ってセンスがある!と思ったクラスメイトは、なんとその一人だけでした。
30人くらいいて、一人って少ないですよね?
じゃあ、センスがない人が翻訳を仕事にすることが難しいかというと、そんなことはありません!
英文テクニカルライティングには明確なルールがたくさんあるので、それらのルールをしっかりと身に着け、原文の意図を理解することができれば、必ず出来ると思います。
まずは3Cを身につけましょう。
ルールが明確なので英語自体で迷うことよりも、原文を理解する事で悩む方がよっぽど多いです。
業界の英語記事や雑誌を読んでいけば、自ずと訳文は磨かれていきます。
そしてセンスよりも翻訳が好きで苦にならない事の方が重要なのでは無いかと思います。
私はほぼ英訳しかしていないのですが、たまに和訳をお願いされるとたくさん訳が思い浮かんで、どの表現を選ぶか迷ってしまいます。
日本語の曖昧な性質上、英日のほうがセンスが必要なのでは?と感じます。
自分にはセンスがないから翻訳なんてできない・・と思っている方や、日英もやってみたいという方はぜひチャレンジしていただきたいです!
私も英日に苦手意識があるので、少しずつチャレンジしていきたいと思っています^^
読んでいただきありがとうございました。