翻訳は恥をかいた方が伸びる!翻訳スクールのススメ。

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こんにちは!さんななです。

今日は翻訳スクールってどんなところ?という事について書きたいと思います。

私は翻訳者を目指し始めたころ1年間、翻訳スクールに通っていました。

15年ほど前の話ですが、翻訳スクールを検討されている翻訳学習者の方の参考になればうれしいです。

 

通っていた翻訳スクール

 

大学卒業後、3年間勤めた会社を辞めて翻訳者になろうと決めたものの、何から始めたら良いのかわからないので、とりあえず翻訳スクールに通う事にしました。

通っていたのはインタースクールの東京校です。

なぜインタースクールに決めたかというと、家から通えるという事と、口コミを調べていたら厳しいという声が多かったから。

どうせなら厳しいほうがいいかなと思い、決めました。

 

技術翻訳コースは工業英語協会の講師の興野先生が担当されていました。

興野先生は長く技術者をされた後に翻訳者になられた方で、当然ながら技術にも詳しく素晴らしい先生でした。

最初に習った先生が興野先生だった事は、本当に幸運だったなと思います。

講義のあとは皆をランチに誘ってくださり、いろんな話を聞くことが出来ました。

先生はフリーランスの翻訳者でもあったので、徹夜明けでいらっしゃることもあり、翻訳者ってハードだな。とびっくりしたことを覚えています。

 

授業はどんな感じ?

 

技術翻訳コースは前半でテクニカルライティングの講義を受け、後半は事前に与えられた課題文をホワイトボードに受講生が書き、先生が添削する形式で進められました。

受講生は10人以下だったので、1時間半の授業で2~3周はしていたと思います。

 

ホワイトボードに書いた文をみんなが見られている中で添削してもらうのは、かなりプレッシャーでした。

先生には一目見ただけでそれが、いい訳なのか悪い訳なのかわかります。

良い訳の時はうなずき、悪い訳の時はちょっと首をかしげる先生の反応にはいつもドキドキしていました。

悪い訳の場合は1文字目から直されます。

文の構造自体が全然違うわけです。

和文に引っ張られた訳文を受動態から能動態に直し、適切な動詞を選択し、必要とあれば分詞構文や関係代名詞を使って・・・という具合で直されると元の文章は跡形もなく消え去ります。

真っ赤に直される時もあれば、全部消されることもありました。

あまりに直されて、恥ずかしいやら情けないやら・・・

しかし毎週毎週真っ赤に添削され、同じミスを指摘されると、ちょっとずつですが訳が良くなっていったように思えます。

先生が用意する様々な技術分野の課題文を訳すことで、様々なパターンの文章に慣れていくことが出来ました。

 

 

翻訳スクールで得たもの

 

翻訳は学校で習う英語とは全然違います。

そのことを全く知らなかった私は、TOEICや英検さえ取れれば翻訳者になれると思い込んでいました。

狭い自分の世界の中でだけで英語ができるような気がしていましたが、完全に打ちのめされました。

あー私って全然センスないな・・・

翻訳スクールに通っていたときはずっと思っていました。

でも逆にそれが良かったと思います。

スクールに行かなければ自分の力を客観的にみることが出来なかったので。

スクールには1年間通いましたが、その後も工業英検(現技術英検)の取得を目指し、5年間くらいはずっと勉強を続けていました。

センスがないのですから、勉強をしない事には仕事できませんからね。

そのことに気づけたことは、その後の翻訳人生に大きく影響したと思います。

翻訳スクールに通って本当に良かったと思います。

 

一つ、後悔していることがあるのですが、それは当時のクラスメートと連絡先を交換しなかったこと。

皆、平日は仕事をしながら課題をこなし頑張っていました。

一緒に勉強していたみんなは今何しているのか、たまに考えます。

興野先生の教え子だよ!という方がいたらぜひ教えてください^^

 

センスがない私ですが、もう15年も翻訳の仕事をできています!

今の会社では、訳文が簡潔でわかりやすいという事で、派遣社員から正社員に登用されました。

大丈夫です!勉強を続けていればおのずと力がついてくると思います。

私もまだまだなので細くとも長く学習を続けていきたいと思います。

 

以上、参考になれば嬉しいです。

読んでいただきありがとうございました。

 

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