こんにちは!さんななです。
冠詞って難しいですよね。
今日は我々日本人を悩ます冠詞について書いていきたいと思います。
冠詞の基本
まずは冠詞の基本について。
冠詞には不定冠詞と定冠詞があります。
不定冠詞:a, an
定冠詞:the
学校では、数えられるものの前には不定冠詞をつけましょう。
その中でも特定できるものにはtheをつけましょう。と習います。
この基本を押さえつつ、文脈や状況に応じて不定冠詞なのか、定冠詞なのか、はたまた無冠詞なのか見分けなければなりません。
ネイティブはこの辺は感覚的にやっているので、ネイティブに冠詞について聞くと困惑されることがよくあります。
ネイティブじゃないから感覚じゃわからないよ・・と思うかと思いますので基本のルールを解説したいと思います。
不定冠詞の使い方
不定冠詞の基本的な用法は以下の通りです。
① 名詞が可算かつ単数であることを示す。
I am a translator. (私は翻訳家です。)
この文章からはtranslatorという単語が可算名詞であることがわかります。
I(私)は一人なので単数になります。
② 名詞が文章で最初に出てくるときに使う。
Press a button on a webpage. (ウェブページ上のボタンを押します。)
The button is red. (そのボタンは赤です。)
1文目は初めてボタンが出てくるので、不定冠詞になります。
2文目はすでにそのボタンを特定できているので、定冠詞になります。
③ その名詞が1つであることを示す。
I drink three cups of coffee a day. (私はコーヒーを1日三杯飲みます。)
A dayは1日を示します。
その他、a week, a monthなど使えます。
不定冠詞は「具体的な一つのまとまり(数えられる)があり、かつ任意(特定していない)である存在」になります。
まとまりとして認識できるけど、特定はできないという事ですね。
定冠詞の使い方
定冠詞の基本的な用法は以下の通りです。
① 既出の名詞の前に付ける。
読者が既にその名詞を認識している場合に使います。
先ほどの不定冠詞の例ですと、1文目で読者はウェブページ上のボタンであると認識しているので、2文目からはthe buttonになります。
Press a button on a webpage. (ウェブページ上のボタンを押します。)
The button is red. (そのボタンは赤です。)
② 前後の関係や状況から、特定できる名詞に付ける。
前後の文章から、その名詞が何を指しているかわかる場合もtheを使います。
This is my car. (これは私の車です。)
Please open the door. (私の車の)ドアを開けてください。
この場合は目の前に車がある状態で話しているので、車のドアとわかりますね。
My daughter went the post office. (娘が郵便局へ行きました。)
この場合、聞き手があそこの郵便局ね、と認識している場合に使います。
③ 唯一のものに付ける
その名詞が1つしかない場合も付けます。
The sun, the earth, the moonなどです。
④ 形容詞や数字の前に付ける
The only, the first, the same など
定冠詞は名詞の前に付けて、その名詞が当事者間で特定された存在になることを示します。
特定された存在とは、前後の関係や文脈、持っている知識から当事者間で共通の認識となっている場合に使います。
定冠詞は不可算名詞にも付けられます。
以上、冠詞の基本的な使い方になります。
細かいパターンについても別途ご紹介したいと思います。