今日は「全て」や「全体」を意味するall, whole, entireについて解説します。
これら三つは似た意味ですが、ニュアンスや使い方がちょっとずつ異なります。
Allの意味と使い方
Allは全てという意味です。可算および不可算名詞に使うことができます。
可算名詞(単数・複数)
all day, all days
不可算名詞
All the money
all には定冠詞が使われるが、不定冠詞は使えない。
〇All of the day
✕All of a day
Wholeの意味と使い方
Wholeは切ったり一部欠けたりしていない一つのもの。丸ごと。という意味になります。
可算名詞の単数形しか使用できません。
〇A whole day
〇The whole building
〇The whole of the 3rd floor
不可算名詞と複数形では使えません。
✕ the whole advice(不可算)
✕ the whole oranges(複数形)
日本語ではホールケーキ(whole cake)をイメージするとわかりやすいですね。
Entireの意味と使い方
Entireは完全に、ひとつ残らず全てという意味です。
wholeよりもフォーマルな表現で、whole と同様に不可算名詞と複数形には使ません。
また、the whole of …は使えますが、the entire of という使い方はできません。
wholeが丸ごとという意味に対して、entireは残らず全てというニュアンスが含まれます。
I ate the whole cake. → ケーキをまるごと一個食べた。
I ate the entire cake. → ケーキをまるごと一個、残らず全て食べた。
まとめポイント
- allは単数・複数・不可算名詞で使えるが、wholeとentireは単数名詞にしか使えない。
- wholeとentireは似た使い方だが、「丸ごと」という意味と「隅々まで全部」という意味で異なる。
- allは定冠詞(the)としか使えない。不定冠詞とは使用不可。