技術翻訳者になりたいと思っている人もちろん、技術系英文を書くすべての人におススメの本をご紹介します。
中山裕木子先生の「技術系英文ライティング教本」です!
技術翻訳に携わっている方であれば持ってるよ~という方が多いのではないでしょうか。
私ももちろん持っています!
とても良い本なので、まだ読んでいないという方がいらっしゃったら是非読んでいただきたいです。
どんな人におすすめ?
本書は以下のような人におススメしたいと思います。
- 技術系英文ライティングの勉強をこれから始める方
- 翻訳スクールや通信講座の受講したいけど、時間の都合で行けていない方
- 本業ではないけど、業務の延長で翻訳や英文ライティングをすることになってしまった方
- 元から英語力があり、独学で技術翻訳を勉強したいと思っている方
- 理系で英語の論文を書かなきゃいけない方
本書は上記のような方にとって、教科書とも言えるような本になっています。
英文ライティングの本はたくさんありますが、最初の一冊として最適です。
技術系英文の3Cとは?
まず第1章では技術系英文ライティングの基本の3Cについて解説しています。
文章を正しく、明確に、簡潔に書くことを3Cと言います。
- Correct(正確)
- Clear(明確)
- Concise(簡潔)
まず一番大事なのはCorrectであること。
技術文書は技術内容を読者に誤りなく伝えることが一番大事です。
少しでも誤りがあってはいけません。
そして次に大切なのが、ClearとConcise。
文章を読んでいて「これって2つの意味に取れるけど、どっちなんだろう?」と悩むことありますよね。
また、「すごく長い文章だけど、これって要するにこういう事だよね?」ってこともあると思います。
こういった文章も3Cのテクニックを使えば、だれが読んでも同じように解釈され、素早く伝わる文章が書けるようになります。
ライティングの英文法
第2章と第3章は英文ライティングの文法について書かれていますが、ここはとても参考になりました。
学校で習った英作文を、技術系英文ライティングに変えるためのテクニックがたくさん書かれています。
本書に書かれている分子構文や関係代名詞をうまく使うことで、日本語に引っ張られない、英文らしい英文を書くことが出来ます。
日本人が迷いがちな冠詞、前置詞、時制も例を交えて詳しく解説しています。
2・3章は英文を書いていて迷ったときに、必要に応じて確認するのがおすすめです。
ライティングの応用
第4章は様々なタイプの文書の書き方を解説しています。
- 技術論文
- プロポーザル
- マニュアル
- 仕様書
- 技術報告書
- 特許明細書
こちらはご自身の扱う文書について読んでみてください。
読んだ感想
私は昔、翻訳スクールに通っていましたが、そこでも3Cがいかに重要かという事をしつこくしつこく言われていました。
15年前は3Cはそこまで有名じゃなかったと思います。
3Cなんて聞いたことないし、google検索しても出てこなかったので、これって先生のオリジナルなんじゃ・・とまで思っていました笑
その後、この本が出版されて「これ、スクールで勉強したことがそのまま書いてある!」と驚きました。
本書では学校英語では教えてもらえない、英文ライティングのエッセンスがたくさん詰め込まれています。
独学で最初の一歩を踏み出してみたいという方をきっと助けてくれると思います。
ぜひ手に取って読んでみてください^^
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