どうやって翻訳者になったの?(社内翻訳者の場合)

どうやって翻訳者になったの?

こんにちは!さんななです。

 

私は某メーカーで社内翻訳者をしています。

今の会社で働いて10年になりますが、3社目になります。

今日は大学卒業後に入社した会社と翻訳者になったきっかけを書きたいと思います。

翻訳者を目指している方の参考になればと思います。

 

大学卒業~IT系企業に就職

 

大学は物理学科に在籍していましたが、大学院には進まず就職することにしました。(理系は院に進む人が多いです。)

就活時点で翻訳をやってみたいとは思ってはいましたが、調べてみると翻訳者の新卒採用はかなり少ないです。

実際に面接を受けることが出来たのは1社。

そこで翻訳者として内定を得ることはできず、理系だったこともあり内定をもらえたIT企業企業に入社しました。

 

 


IT企業に入ってみたものの・・

サーバーって何ですか?!状態で入ってますからね。

なかなか厳しかったです。全然好きになれませんでしたToT

同期はPCを自作するような人たちばっかりだったので、使えない新人だったと思います。

ここでは、ソフトウェアのマニュアルの作成をやっていました。

 

 

 

 

でも数少ない女性新人という事で、かなり良くしてもらい、甘やかされていました。

しかし仕事はできないので自己肯定感は下がり、こうやってサラリーマン人生終わっていくんだなと腐ってました。

 

翻訳者になりたい!

3年ほど経ちましたが、やっぱりどうしても今の仕事は好きになれない!

このままじゃ私の仕事人生は終わる!!と思い、憧れていた翻訳者にチャレンジすることになりました。

とりあえず技術翻訳のスクールに申し込み、仕事辞めました。

私の英語のベースとなっているのは、小学校時代のアメリカ5年弱と大学受験、在学中に取った工業英検2級(現在の技術英検)のみでした。

翻訳スクール

いざ翻訳スクールに通ってみると、いままでいかに適当に英語に向き合っていたのか痛感しました。

最初に教えてもらったのは、テクニカルライティングの3Cでした。

文章を3Cとは、Correct(正確)、Clear(明確)、Concise(簡潔)に書くことです。

この3Cが美しいんですよ~

3Cをおさえておけば、技術翻訳も恐れることはないとさえ思えました。

スクールでは3Cのテクニックをたくさん教わりました。(3Cについてはまた別途記事にしたいと思います。)

これはスクールに行かなければ学べなかったと思います。

スクールに通いながら工業英検1級の勉強もしていました。


先生にも恵まれ、1年ほど通っていたと思います。

翻訳スクールは1年間で100万以上かかったと思いますが、その価値は十分にあったと思います。(翻訳クラスだけでなく、一般的な英語のクラスも受講していました。)

 

派遣社員として翻訳者デビュー

翻訳スクールに通い始めてから3か月、ちょっと英文が書けるようになってきたので派遣会社のサイトを検索し、仕事を探しました。

15年前の話ですが、派遣社員であれば社内翻訳者の募集は結構ありました。

その中でも未経験者可の会社に応募し、あれよあれよという間に採用が決まりました。

新しい職場はIT系メーカーの開発部門で、マニュアルをひたすら翻訳する仕事です。

簡単に決まったなと思いましたが、どうやら前職の経歴が決め手になったようです。

つらかった3年でしたが、無駄じゃなかった・・

またTOEICは900点くらいだったと思います。


技術者が近くにいる中で翻訳できるというのは、翻訳初心者にとってはかなり良い環境でした。

派遣なので翻訳以外の業務がないというのも良かったですね。

仕事も給料も保証された社内翻訳者は、フリーランスになる前の翻訳者の最初の一歩としておススメです。

 

振り返ってみると

卒業してから3年という短い期間ですが、これが私が翻訳者になるまでのお話です。

好きじゃない仕事を続けることはかなり辛かったです。

でも、前職での経験も翻訳に活かされていると思います。

どんな仕事も必ず経験として翻訳の役に立つと思います。

 

 

 

好きな仕事でイキイキと仕事をするのが一番幸せだと思います。

もし迷っている方がいたらチャレンジしてみてください^^

 

以上、参考になれば嬉しいです。

読んでいただきありがとうございました。

 

4 COMMENTS

りんご

さんななさん、はじめまして。
今月から IT系企業で社内翻訳者として仕事を開始しましたりんごと申します。こちらのブログを読みまして、さんななさんが初めて翻訳をされた環境と自分の今の環境が似ているので共感を持ってしまいました。
私は4年ほどに翻訳学校に10か月ほど通い、それからは自己学習で今日まで翻訳の勉強を続けています。TOEIC 890(900超えてません、、)で、前職の英文事務で翻訳を含む業務(主に契約書、マニュアル、社内資料)をしており、このほど社内翻訳専任(英日メイン)となりました。
とはいえ、なんだか不安でいっぱいです。お客様向けに翻訳しなければならない多くのマニュアルや研修資料、今注目を浴びつつあるトランスクリエーションと呼ばれるWEB掲載用のマーケティング翻訳があると聞きました。こんな自分にできるだろうか。そもそもまだ量をこなせるほど経験がないので、業後、夜宿題という形でやることが多くなりそうです(在宅メインです)。
サービス残業になるとか、そういうことはどうでもいいのです。私は経験を積み、3年後には翻訳者ですと言える自分になりたいので頑張りたいのです。やる気はあるのですが、どうすれば大量の資料を効率よく進めていけるでしょうか。一応、会社では DEEP Lの有料版機械翻訳を使っているようで、プラス無料の翻訳ツールを使いながら、海外に駐在しているもう一人の翻訳者が翻訳しているそうです。場合によっては、TRADOSを導入という話も出ていますが、それよりも私自身がもっと翻訳者として仕事をこなしていかねばならないと思いました。
長々と失礼しました。お時間あるときに、ご回答頂けますと幸いです。

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sumikko37

りんご様

コメントありがとうございます!
今月から社内翻訳者としてお仕事を始められたとのこと、最初はとても大変ですよね。

最初は製品や業界に対する知識がほぼない状態かと思いますので、まずは書いてあることを理解しないとスピードは上がらないと思います。
翻訳を続けていくうちにだんだん知識が積みあがって、一つ一つ調べなくてもよくなりスピードは上がってくるので、焦らずに一つ一つ業務をこなしていくと良いですね。

また、機械翻訳も要点をつかむのにとても役に立つと思います。
社内翻訳者であるメリットは周りに質問できることかと思いますので、悩むより聞いてしまった方が早そうな場合は私はすぐ聞くようにしています。

少しでも参考になれば良いのですが、何かあればまたコメントをください^^

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りんご

さんななさん、お返事を頂き、大変ありがとうございます。

そうですね、仰る通りひとつひとつ、丁寧にこなしていくことこそが近道ですね。日本支社での翻訳ポジションはできたばかりで、私はイギリス在住の翻訳者(元エンジニアで知識な豊富な方)と互いにQAしながら進めていくことになるようです。また本社の翻訳チームとのやり取りもかなり発生するようで、teamsでの会議もあるようです(英会話は、イマイチ自信ありません)。

ツールですが、日本ではほとんど使っていない支援ツールをDeep Lと組み合わせて使うようです。その支援ツールの使い方を恐らく、本社の方とteamsでやり取りすることになりそうです、、汗。

機械翻訳は参考程度(道しるべ的な?)で活用し、なるべく自分の言葉で訳していこうと思います。今、100ページ近いマニュアルを訳すという最初のタスクがあり、そのために用語集を作りました。

良い翻訳者になれるように頑張ります。また遊びに来させてください。おやすみなさい。

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sumikko37

りんごさん

ネイティブ翻訳者の方と一緒にできるなんてすばらしい環境ですね!
社内翻訳だとネイティブいないところが多いので、うらやましいです。
100ページのマニュアル、最初の仕事にしてはだいぶ多いですが応援しております~

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