先日に引き続き、技術技術翻訳者になりたいと思っている方や、技術系英文を書く方におススメの本をご紹介します!
片岡英樹先生の「技術英文の書き方55のルール」です。
先日ご紹介した、「技術系ライティング教本」は技術系英文ライティングの基本的な考え方についての内容ですが、こちらの本は詳細なテクニックについて説明されています。
2004年に発行された書籍なのですが、まだアマゾンのランキングに入っていました。(2023年10月時点でビジネス英語一般部門で29位です。)
とても役に立つ本なので、まだ読んでいないという方がいらっしゃったら是非読んでいただきたいです。
どんな人におすすめ?
本書の前書きには以下のように書かれています。
本書は、研究者、技術者、翻訳者、およびビジネスマン、先生方、学生、そしてこれからテクニカルライティングをさらに学ぼうとする方々、あるいは外資系企業に就職を考えている人にとって、有効かつ必須の、英語で効果的、効率的に、技術文書、ビジネス文書、および一般文書を書くためのルールです。
正しいライティングは文書の内容そのものや製品に関しても品位や品質を高めてくれます。
マニュアルが怪しい製品は、品質そのものも怪しいのではないかと思ってしまいますよね。
英語を使って仕事する人すべてに役立つ内容だと思います
55のルールとは?
本書に記載されている55のルールは痒いところに手が届く、知りたかった事ばかりです。
こんなにわかりやすくまとめてくれて本当にありがとうございます!助かります!!という感じです。
以下、目次の一部になります。
例えば最初のルール「10未満の数は数字でなく、スペルアウトして書く」とあります。
このルールは聞いたことがある方も多いと思いますが、意外と数字のまま書いてしまっている文書が多いなと感じます。
実際、翻訳をしていて技術者の方になんでいきなり数字がスペルアウトされているんだ!?と指摘されたことがあります。
その時はこの本をお見せして、納得してもらいました。
お客様がこのルールを知っていれば、スペルアウトしてないな~と思うかもしれませんしね。
このように有益なライティングルールがたくさん載っています。
迷ったときに辞書のようにして使うのがおすすめです。
読んだ感想
翻訳を始めたばかりの頃はしょっちゅうこの本を開いて、ライティングのルールを確認していました。
ハイフンや単位の使い方、略語の扱いなど知りたかったけど文法書に書いてない細やかなルールが書いてあり、きっと感動すると思います。
ぜひ手に取って読んでみてください^^