旧工業英検1級(技術英検プロフェッショナル)合格体験記

こんにちは!さんななです。

 

技術英検ってご存じでしょうか。

「科学技術文書を英語で読む能力・書く能力を客観的に正しく評価する」ための資格検定試験です。

あまり有名ではない試験ですが、技術翻訳を勉強されている方であれば、聞いたことがあるかもしれません。

プロフェッショナル級の合格率は数%とかなり狭き門です。

私も翻訳の仕事を始めたころから勉強を始め、何度も受験を繰り返し6回目くらいで旧工業英検1級(現プロフェッショナル級)合格しました。

(6回も受けてる人は今まであったことありません・・・)

 

私は技術英検になってから(2020年度からリニューアルされました)は受験していませんが、

重複しているところもあるので私が受験した時に思ったことを書きたいと思います。

 

現在の試験構成は以下の通りです。

①英語長文(800words前後)の英文要約

②和文(200~300文字)英訳

③冗長和文(500文字)の英文要約

④テクニカルライティングの考え方

⑤冗長英文のリライト

 

こちらの試験ですが、とにかく時間が足りない!

要約して、和訳(当時はありました)して、英訳して、2文を1文にして・・・

じっくり考える暇はありません。

私は当時、語学学校に通っていたので傾向と対策を教えてもらっていましたが、それでもなかなか合格しませんでした。

現在とは異なる表記かもしれませんが、最初に受けたときは不合格Aでした。

最初から不合格Aなら次は受かるな・・と簡単に考えていましたが全然受からない。

以降ずっと不合格Aで5年くらい試験勉強していました。

なんで不合格なのかわからない・・・と苦しんでいました。

 

話は変わりますが、技術翻訳にはいくつかのルールがあり、最も重要なのは基本の3Cです。

Clear(明確)・Correct(正確)・Concise(簡潔)

語学学校でも何度も言われていました。

工業英検ではこの点が身についているかどうかを見てると思います。

当たり前ですね、だって基本ですから。

でも時間の足りない中で試験を受けていると、3Cがおろそかになってしまいます。

多分それが一番ばれてしまうのが英訳問題です。

簡潔に書く際のポイントとして、受動態ではなく能動態で書きましょう。という教えがあります。

こちらの英訳問題、そのまま訳すと受動態になるような問題になっています。

6回目の試験で珍しく時間が余ったんですよね。

ゆっくり見直しして、機械的に受動態で訳していた文章を能動態に直したら・・

受かりました・・・・!

6回も受けて、基本が出来てないなんておバカだな・・なんて思わずに。

基本は超大事です!!

自転車を乗るように、歯を磨くように無意識でも3Cが出来ているのが1級ホルダーなのか・・・と痛感した出来事でした。

ちなみに1回で受かった友人は早々に特許事務所(特許翻訳)に転職していました。

今から受験される方は基本に忠実に合格を目指してください!

 

 

<翻訳のお仕事を始めてみたいという方にはアメリアがおススメです。>


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です